私は「結婚とお金」と聞いてモヤっとしている。はて…? 何にモヤっとしているのだろう…?
今回は、この言葉を聞いて私が何にモヤっとしているのかを探ってみたいと思う。
「結婚」と何度かつぶやいてみたところ様々な思いや考えは出てくるが、モヤっとはしない。「お金」に関しても同じ。
つまり、「結婚」と「お金」をくっつけて考えると私はモヤっとするのだ。
こんなふうに書いていたら、昔々、私が進路選択を考える時、母に言われたことを思い出した。
「女もこれからは経済力を持っていった方がいい」
普段はあまり言わない母から唐突に出てきた言葉。驚いた私は、母の真意やその意図を確認することはできなかったが、確かにその時もモヤっとしたのである。
私の母は、気難しい姑と物語に出てくるような我儘な父の家に嫁いだ苦労人だった。
その頃の母よりも年をとって様々な経験を経た今、あの母の言葉を思い返してみると、
もしかすると母は、経済的に自立ができたら生き方の選択肢がもっと増えるよ、と私に自分を写していたのかもしれない。
もしかすると「結婚とお金」という言葉は 私の中にある記憶のカプセルを刺激して、あの頃の母と私のモヤっとを思い出させたのかもしれない。そんな風に思った。
では、今の私は「結婚とお金」の関係についてどう思っているのだろう。
「結婚」も「お金」も、「ちょうど良い加減」が大切だと思っている。
結婚も(ここでは愛と読み替えるとわかりやすいかも)、お金も、ありすぎても困るし、なさすぎても困ると思うからだ。
また、個人によって必要な分量やタイミングは異なるのに、つい他人と比べてしまいがちなツートップ(と私は思っているが皆さんはどう思いますか?)だからこそ、自分は「ちょうど良い加減」、ほどほどが良いなと思うのだろう。
「ほどほどが良い」とつぶやいてみたら、これを書き始めた時のモヤっとはすっかり消えていた。
「大金持ちになったら何が欲しいか」には即答できるが(笑)、「結婚とお金」は、やはりほどほどが良い。
(まりさん)
◆ステータス:プラクティショナー
「止まり木ファシリテーター」
◆プロフィール:
「働く」をキーワードに、産業・医療・福祉・教育の分野でカウンセラー(臨床心理士/公認心理師)として働いてきました。「働くことは生きることに繋がる」をモットーに、個人、集団、組織を支援させて頂いています。「半径2メートルの安心」をいかに提供できるか。これからも自分の在り方を模索してきたいと思っています。
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【ピョエ坊(ソジテツ広報)より】
ある問いに対する自分のことばをリレー形式で書いてもらうリレ哲。次回のバトン走者は、ゆうじさん。どんな「自分自身のことば」を紡いでくださるか、楽しみです。
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